長い休日

とにかく書く。

氷が溶けて、味の分からなくなった紅茶ですら。

 

突然の相手の近くでヒマなので、書いてみる。

 

書き始めようと思って、カレコレ20分経ってることに、驚きつつ、喫茶店で膠着(アイス)飲むなんとも言えない無駄な時間。

 

第一、昨日休日(深夜勤なので関係ない)今日平日で出勤、てどんな心持ちなのだろう。

 

分からないから、紅茶を飲む。

 

ちなみに、知らない駅なので、誰が普段からいて、誰がいないのかは分からない。いてもいなくても一緒で、店の人にとっては客ということだけが確かである。

 

ただ、隣の人は旅行者らしい。

 

小生は、どこへ行っても旅行者気分だが。

 

第一、自分の居場所なんて知ったことかと思う。

故郷、ふるさとなんて言える、自分が安心できる場所もないし。

どちらかというと、知らない土地に一人でいた方が安心する。

 

極論、友達もそんなに欲しくない。

が、旅行先では人に会いがち。

 

普段は飲み会の類は大の嫌いである。

でも、ときどき会える友達とは滅茶苦茶飲みたくなるタイプ。

 

「旅先飲みガチ勢」とでも呼んでほしい。

その道ではプロと呼ばれてもいる?

 

そういう意味では、友達を作るのは上手い方かもしれない。

少ないけど。

 

ちなみに、個人としては、狭くて浅い関係だと思ってる。

てか、深いってどこまで行けば良いか分からないから、苦手だ。結局は自己満足だろうと思う。いや、自己満足で何が悪いと言われれば、返しようがないので、なんとも言えないから、それはナシで。

だから、どこまで行っても浅いのだ。

これを勝手に、「大陸だな」理論とも行ってる。

 

友だち漁場としては程よいという意味で。

 

「ほどよい」というのは難しい。

昔の言葉で言うと、「中庸」とでも良いのだろうか。バランスが良いとでも言うのだろう。

難しい。

 

僕はとにかく、少なめにしたあと、味を整える。

「味を調える」って言う言葉はいい。

褒めてやってもいい言葉だな。

 

そういう意味では、趣味「味を整える」というのが、小生にはピッタリだ。

生活の味を整えることに味を占める。

 

これもまた自己満足。

 

以上、10分の出来事。

 

相手が来るまで、あと10分。

小秋日和

 

小春日和が、冬先の暖かい日を指し示すように、春の日に、気持ち寒く、なお通り雨が降るような日を「小秋日和」と名付けたし。

 

まあ、そもそも「秋」という季節が曖昧で、有るかないか定かではない。小生は京都に住んでいた時に初めて「秋」の実感を得た。

広島には、「秋」と呼ばれる季節は特になかったように思う。「安芸」だけど。

東京に四季はない。

 

四季が “ある” というのは、あくまで近畿圏の話である。考えれば当たり前で、日本の文化の多く、かつ基礎的なものは京都や近畿圏で整えられたのである。反対に言えば、他の地域は否が応でもズレる。それをスタンダードと言い張るのだから、まあよくも今まで騙してくれたものである。

 

ただ、ともすると小秋日和は、東京特有のものかもしれない。

京都は盆地寒暖差が激しいため、かえって「寒の戻り」というのがあまりない。簡単に言えば、「昼暑夜寒」が春、「昼暑夜暑」が夏、「昼寒夜暑」が秋、「昼寒夜寒」が冬、と言った具合。ちなみに気持ち春が長く感じるのは、「さっさと冬を終わらせたい」という人間の気が早いのもあるが、夜の空気が温まるのに時間がかかるからだと思う。反対に、夜は冷えやすいので、秋は気持ち短い。ただ、意地でも冬と認めたくないので、結果トントンまで人間が持って行ってるといえよう。

人間とはいじらしい生き物である。

一方、東京は比べて北に位置するためか、冬が長い。あと、海に面していて風が強いからか、空気は暖かいのに、風で寒いみたいな感覚がある。

気持ち薄着、でもマフラーはつけとこう。よくわからんけど、通り雨が来る。ああ、今日は暖かかった日だったのか。もう夜が来て寒いけど。

そんな日が「小秋日和」。

 

とはいえ元も子もなくすれば、小生がただ秋が好きというだけなのかもしれないが、いじらしいとでも思ってくれ。

 

ベストアルバム論、その2の7。

 

お、終わりが見えてきた!

かけるぜ!スパート!

 

8. さかさまの空

本人たちが出演しない、連続ドラマ小説『梅ちゃん先生』の主題歌にもなった、菅野よう子作曲のポップチューンは、43 位と順位は低め。だがこの時期のシングルとしては唯一のランクイン。

さて、サラッと紹介したのだが、実の所7曲目と8曲目の間には4年間くらい飛ばされている。まあ、アンケートによる結果なので仕方ないのだが、もちろんこの間に何もなかったわけではない。というより、この間には震災と、それを受けての被災地支援、加えて北京公演と実際にはかなり忙しかったと言っても良い。ただそれはかなり外向けの活動だったと言っても良い。

さかさまの空』も、もちろんドラマのタイアップがあるので “外向け” ではあるけれど、個人的にはスタンドマイクでのパフォーマンスを含めて、ファンのところに “帰ってきた” ような感がある。それは、この曲が入っている『GIFT of SMAP』でよりはっきり示されることとなる。

 

9. 手を繋ごう

GIFT of SMAP』ツアーの本編ラストを飾った楽曲は、前山田健一作詞作曲の、手近な平和ソング。順位は 32 位で、カップリング曲としてはこのアルバムでは最後の収録曲となる。まあ、この曲以降、両 A 面という形が多くなるのも原因の一つなのだけれど。

世界に一つだけの花』以降、SMAPの武器としてこういう平和ソングを度々発売したのだけれど、それはもう一方で縛りでもあった。そして、それを乗り越えるために、あえて『世界に一つだけの花』と同等の一体感を得られる曲を求めるようになったのではないかと思う。そしてその答えが、この曲とライブでのパフォーマンスだったのではいかと思う。

そしてその結果『GIFT of SMAP』ツアーでは、『世界に一つだけの花』を歌うことなく、完遂することとなった。この『世界に一つだけの花』がなくてもSMAPをやれるという確信が、『Mistake! / Buttery』以降のシングルに影響を与えているのだと思う。

ちなみに、A面は『Moment』で、こちらはアルバム未収録。オリンピックのテーマソングにもなったのにもかかわらず。

 

10. gift

アルバム『GIFT of SMAP』のリード曲は、またもや菅野よう子作曲のポップチューン。順位も 24 位と、シングルの『さかさまの空』より上。

さて、『GIFT of SMAP』は菅野よう子が実質的に全体のプロデュースをしていると言っても過言ではないアルバムである。それは、収録シングルとアルバムリード曲、さらにオープニングとエンディングのテーマを書いていることからも明らかである。

ただ、その一方で強烈な個性をもつアーティストにトータルプロデュースを委ねても消えない “SMAPらしさ” が発揮されているからこそ、このことを可能にしているということを見逃してはならない。むしろ、香取慎吾がこのタイミングで “SMAPらしさ” をつかんだと言っても良いだろう。それは、どこまで世間の “SMAP像” を保ったまま、同時にそれを壊すことが可能になるのかということへの挑戦である。

これは、『世界に一つだけの花』で固定された “SMAP像” の新たな乗り超えを踏み出す第一歩とも言える。

 

 

11. 前に!

先ほどはリード曲だったけど、こちらは実質的なラストを飾る力強いファンファーレ。 14 位という非常に高い順位で、結構驚く。

実はこの曲、もともとシングル候補だったらしい。と言っても木村くんが昔ラジオで言ってたことのうろ覚えで裏は取れてないのだが、せっかくいい曲なのでアルバムに入れさせてもらったとか。

ちなみにその競合相手が、『Moment』である。ベストアルバムとの兼ね合いと、シングルの評価が一致しないケースとしてみれば、結構面白い。

ちなみに、Disc 2の『ススメ!』と曲名は似通っているが、特に関連性はない。

 

12. CRAZY FIVE

「FIVE シリーズ」最後の楽曲は、「なーにー?」の掛け合いも楽しいダンスチューン。 作詞作曲編曲から楽曲構成、果てはダンスのフリや演出まで、「This is 中居」印の、 圧倒的アッパーチューンでもある。順位も 5 位で、人気の高さを伺わせる。

とにかく「聴いてくれ!」の一言。この曲にSMAPの全てがは詰まっている。

ちなみに、作ったのこそ中居くんだが、依頼したのは香取くん。タイトルも確か香取くんで、そこからインスピレーションを得たとかという話ではなかったか。どうも、うろ覚え。

 

13. Battery

久々のイケイケのダンスチューンは、全編英語詩の EDMチューン。19 位という高い順位の裏側には、 USJ 効果もあると思われる。

個人的に、リアルタイムで聞いた時に、「カッコいいSMAPやーー!」と、ほんとに興奮した。両A面の『Mistake!』もそうだが、こっからギアの入れ直しがハンパないというか、絶対今まで出し惜しみしてたやろ!と思わず突っ込みたくなるほど、カッコええんじゃ!

まあ、見所は全部なのだが、ハイライトは何と言っても大サビ前の香取くんのソロラップパート。もう、完璧というか、ここだけ聴いても盛り上がれる。なんというか…強い?

ここから、勝手に「SMAP覚醒期」と呼んでる傑作量産期に入る。

 

14. Joy!!

SMAP 後期を語るうえで、最重要楽曲であろう記念すべき 50 枚目のシングルは、香取慎吾主演ドラマ『幽かな彼女』主題化でもある楽曲、16 位。こう見ると意外と高い順位が続くのね。

編曲は毎度?の菅野よう子。おもちゃ箱をひっくり返したようなアレンジも面白いが、4分未満でスパッと終わる潔いポップスというのが、素晴らしい。そして、ライブ映えが凄まじい。『世界に一つだけの花』の一体感に似た高揚感が、そこにはある。

あと、個人的には、大サビ前のメンバー全員でソロをつなぐところでの木村くんのパートのアレンジ具合と、中居くんの歌詞変えるのか変えないのかが見所。あと、衣装がまっ黄っ黄で、恥ずかしそうなのが面白かった。めっちゃ似合ってたのに。

このカラフルな感じが、香取P?

 

15. シャレオツ

6 人時代の SMAP を感じさせつつ、それでいてオトナの風格をまとってさらに、進化、 深化した楽曲は 46 位。とにかく質の高いシングル楽曲が多く、アルバム収録漏れも多いなか、運良くこのアルバムに拾われた形。

この時期の路線として、『Mistake!』以降の大人ポップスがあって、この曲以降は、アルバム『Mr.S』の楽曲群を通って最終的に『華麗なる逆襲』へとつながっていくわけだが、まあこの手の楽曲はSMAPの専売特許ポップスであった。ここら辺が新しい歌謡曲として広がっておけば、もっとJ-popシーンに広がりが出て面白かったのだけれど、結局「若かろう良かろう」なアイドルシーンで平成は終わった感がある。残念。

細かく書くときりがないけれど、ヤッパリAメロ丸々草彅くんというのは思い切りが良いなと。覚醒期の一番の特徴は、パート割が完成されていて、それがそのままSMAPにしか歌えないことを示してるところである。約束された冒険というか、外しようのない難題というか。

ヤッパリ最高じゃない?

 

16. Amazing Discovery

『Buttery』と同じく、USJ のテーマソングとなった楽曲は、田中ヤスタカ作詞作曲の エレクトロポップチューン。順位も 26 位と上々である。

実は、入っていて意外だった曲。というのも、テレビでパフォーマンスされるのは両A面の『Top Of The World』が多く、こちらの方が人気なのではないかと思っていたからである。『Buttery』もそうだが意外とUSJ人気の層が後期には多いのかもしれない。そう考えると、タイアップと人気の関連性も少し気になるところ。

さておき楽曲はというと、中田ヤスタカ氏お得意のエレクトロポップチューン。何というか、冒険心くすぐられる楽曲で、『シャレオツ』で見せるオトナ感とは逆の、アイドルらしい “少年感” が満載である。特に大サビ前のの香取くんのソロとか。

ここら辺のキャラの変換は、SMAPの面白さだよなあと思う。

 

17. ビートフルデイ

平成現在のラストアルバム『Mr.S』の Disc1のラストチューンは、このアルバムの一曲目『Can’t Stop -LOVING-』に対応するように「S・M・A・P」とコールの入る、パーティーチューンで、29 位。

まあ、盛り上がる曲。歌詞もあまり中身のない内容だがそれはそのままオトナの余裕に繋がってるようにも思う。『Joy!!』と『シャレオツ』を掛け合わしたような感覚といってもいいだろう。

最初にも書いたが、「S・M・A・P」とコールの入る楽曲で、上手いこと一曲目『Can’t Stop -LOVING-』と呼応していて、アルバムという形態において綺麗にハマった形になっている。ある意味、この楽曲でアルバム自体は終わってると言っても良いだろう。

年代順という一見単純な曲順だが、うまく出来すぎてる感じがして、この如才ない感じがSMAPだとも思う。ほんとに人の手が加わってないのだろうか。

「てきとーのてーときーととー!」って歌ってるけども 笑 

 

18. 華麗なる逆襲

アルバムのラストを飾る楽曲は、椎名林檎作詞作曲の極上のポップス。草彅剛主演ドラマ『銭の戦争』主題歌でもあるこの楽曲は、11 位。

まあ、上手いことこの楽曲が巡り巡ってきたなとつくづく思う。前にも書いたが、この曲を含めた最後期の楽曲はもうSMAPでしか歌えないレベルになっていて、アイドルにおける代替可能な偶像性をなくしてしまってる感がスゴイ。「事実は小説よりも奇なり」という諺もあるが、17曲目ひいては49曲目までが全て “予兆” で、この楽曲で一歩先の未来を指ししているような構成にも思えてしまうのは、小生だけだろうか。

この辺りの、事故や偶然ですら、物語として前向きに取り込んで大きなうねりを、ダイナミクスとして昇華するのがSMAPというアイドルの物語の特徴なのだと思う。

どうでもいいけど、このアルバムでも最後のソロは、草彅くんなんだよな…

 

というわけで、50曲分の解説が終わったわけではあるが、まとめは次に。

いつになるやらわからんけども 笑

 

苦手なこと。

 

いかんせん、苦手なものが多い性格で、書き出すとキリがないのだが、その一つに「定額〇〇放題サービス」がある。最近、ようやく動画は慣れてきたのだが、今後しばらく慣れそうにならないのが、音楽である。

 

そもそも、音楽自体は基本的にずっと聴いていたい性格で、イヤホンとWALKMANが離せない。そして、新しい楽曲やアーティストを聴いたり、探したりするのも(年齢的な面もあってか)割と積極的な方だとは思う。むしろジャンルとしては動画よりも、その傾向は強い。

では、なぜ苦手なのかといえば、一つににCDを一つの作品として聴き込みたいからというのが大きい。“とりあえず一曲” ではなく(シングルはもちろん除く)、アルバムという流れを大事にしたい。

そしてもう一つは、自分で筋道を立てたいというのがあるのだと思う。それは(他人からは賛同が得られなくても)キチンと説明がつくということである。端的にいえば、シャッフルなどの偶然性以上に、キチンと目的意識とか聴かなければならない必然性が欲しいのである。

 

ただでさえ無秩序に、かつ無限に情報が押し寄せる世の中である。そんな中で、自分で筋道を立てて世界を区分けしていくこと、把握することを大事にして生きたい。

 

でも大きな問題として、お金と時間がかかるってのがあるんだよな、これ。あちらが立てば、こちらが云々。

ベストアルバム論 、その2の6。

 

あと、3回で終わらせる!

 

Disc 3

1. ありがとう

記念すべき 30 枚目のシングルは、素直なメッセージと素直じゃないメロディラインが絶妙にマッチしたポップチューン、順位は10位でファンの思いも届いた順位と言える。

さて、基本的にはリリース順に収録されているわけだが、この曲だけは例外的に実際より早い順位で収録されている。とはいっても、ライブで先に披露されていたり、発売が同年だったりするので細かいことではあるのだが(そういえば、SMAPはアルバムの発売がライブ開始に肉薄しすぎるグループだった!)、アルバムのおさまりとしてもちょうど良い感じもする。前にも書いた通り、どのアルバムのオープニングとも被らないし。

それにしても、初めに書いたようにこの曲メロディーラインが複雑、しかもコーラスまでついてる。というか、SMAPて割とコーラスグループ。

そして、アンコールの常連曲でもある。

 

2. Simple

ファンに寄り添う同棲ソングは、45 位。歌詞の世界観とか、ミドルチューンな曲調とか、中居くんが好きそう。

実際、このアルバムのライブ以降、ライブプロデューサーは香取慎吾氏が主導することになるので、中居くんがアルバムの曲に大きく関わったのが最後なのではないかと思われる。その『Pop! Up! SMAP』は、(次の曲も含めて)中居くんからファンに向けての、ちょっとしたサービスだったり、あるいは私的なところが垣間見えるアルバムなのかもしれない。

個人的には、大サビ前の吾郎ちゃんと草彅くんのパートが好き。

 

3. STAY

「たったの 50 年いっしょに」と歌われる、SMAP とファンの思いを繋ぐミドルチューンは、このアルバムのジャケットにも反映されている、堂々の第一位。

正直な話、 『SMAP AID』に入るまで自分はノーマークだった、もっといえば『SMAP AID』に入るまで人気曲だということにも気づかなかったし、入ったこと自体も意外だった。しかし、それ以降はこの曲のライブ映像などを繰り返しみたり、あるいは曲を聴くたびに SMAP っぽい楽曲だなというのをよく思う。

それは、一番の A メロ全部が木村くんで、それを受ける B メロの中居くん、そしてサビに言った後、二番をロハスでつないでいく...、そして要所要所では慎吾ちゃんがしっかり締める、といったパート割、ミドルチューンにしては激しめのダンスの振り付け(中居くん好み?)、あくまでも永遠ではなく、“いま” に生きようとする歌詞など、この一曲を聴けばSMAPがどんなアイドルかが分かる、もっといえば平成のアイドルの基本的な在り方みたいなことが分かるのではないかとまで思うようになった。

ちなみに、個人的にSMAPの最後のライブパフォーマンスと考えている『カウントダウン TV』でも歌われている。 このライブは本人が言っている通り、中居くんプロデュースなのだが、ファンの多くはこのパフォーマンスを受けて、この曲を一位に押し上げる大きな力になったのではないかと。

 

4. この瞬間、きっと夢じゃない

解散騒動時の『世界に一つだけの花』購買運動につながる、草彅くんの逮捕時の購買運動の対象シングルになった曲はオリンピックのテーマソングでもあった、18 位となかなかの順位。

先ほども少し書いたが、ここからはライブの主導が香取くんに変わり、その影響が少しずつ楽曲にも影響していく。とはいってもこの曲はまだ、移行期といった感じで、複雑なメロディーラインにしては、これまでの SMAP らしさを消さない程度の楽曲の完成を目指している。

楽曲としては、A メロのハモリの多様さが素晴しい。歌が下手ってよく言われるけれど、それ以上に難しい歌を選んでるっていうのが、実際なのではないかと。

あと、地味に4分満たない短い楽曲なのが個人的に嬉しい。

 

5. はじまりのうた

転調に継ぐ転調で、聴き手を翻弄するポップチューンは、『SMAP AID』でも堂々二位だった、人気曲。今回は 17 位と少し順位を落とす結果となっているが、健闘している。

個人的に、『super. modern. artistic. performance.』はプログレアルバムだと思ってて、『この瞬間、きっと夢じゃない』や『そのまま』、配信限定楽曲だった『Mermaid』などの既発曲や、次曲の『どうか届きますように』のような “王道” の曲がある一方で、この曲や『keep on』『ココロパズルリズム』『Still U』など、転調や打ち込みが特徴的なプログレ楽曲も少なくない。まあ、“Fiveシリーズ” でこう言う曲調が得意なのは証明済なので、それを普遍的なポップスに落とし込めるのかが問題なのだけれど、人気曲に昇華した『はじまりのうた』は『s.m.a.p.』のウラの表題曲ともいえよう。

スマスマで披露した映像が有名なのだが、個人的には発売された年かなんかの年末のMステで披露された記憶があるのだが、果たして。

 

6. どうか届きますように

アルバム『super. modern. artistic. performance』のラストを飾るバラードは、SMAP とファンを繋げる楽曲、順位は 40 位。

俺たちに明日はある』のところでも触れたように、この曲はSMAPの解散モキュメンタリードラマの最後のライブシーンで歌われた楽曲。ファンがどのくらいそれを意識したかはわからないが、個人的にはそちらで印象深い曲でもある。

また、『SMAP AID』にも入っているのだが、こちらはスマスマの 3.11特番で披露された影響もあるだろう。こういうことを踏まえると、意外とアルバム曲では恵まれた楽曲と言えるだろう。

楽曲としては王道のバラード…と書きたいところだが、Aメロの割と急かすようなメロディー、サビのコーラスなど、意外と単純じゃない楽曲。

 

7. チョモランマの唄

SMAP AID』で惜しくもランキングを逃したツアーのジャンクション用の楽曲は、 最後の “新曲” として音源初収録。順位も 8 位と、なぜ今まで音源化されなかったのか、不思議な楽曲である。

SMAPライブの面白さは、もちろん本編にもあるのだが、それと同じくらいに、場面転換のジャンクションの細かさや面白さにある。この楽曲はその中でも人気の曲、だった二分にも満たない楽曲だが、ここで歌われる歌詞が、エンタテイナーとしてのSMAPの矜持がギュッと詰まっていると言える。

そういう意味では、SMAP の自己紹介楽曲とも言え、解散に向けて言及できなくなっていた自身のあり方についての答えがこの楽曲に現れているのでわないか。

 

というわけで、Disc 3 の半分まで来たわけだが、次はラスト『SMAP AID』以降の楽曲を紹介することになる。つまり、ここから先はベストアルバム初収録ということになる。

実は、この間にSMAPはシングルを三枚、オリジナルアルバム『We are SMAP!』、そして『SMAP AID』を発売してるのだが、その収録曲がこのアルバムでは見事に抜け落ちてる。最後の記事では、これまでのまとめと、こうした抜け落ちてる曲をいくつか紹介するつもりだ。

ま、そのためには最後まで書かないといけないのだけれど…

ベストアルバム論、その2の5。

 

良い加減、終わらせたいんじゃー!

 

がんばるぞい!

 

10. Song of X’smap

  2005年発売の、久々のシングルリリースのカップリングは、一月発売のクリスマスソング(笑)。順位は 34 位と、季節モノとしては健闘したのではないか。

 さて、一月発売のクリスマスソングであるが、理由は 2004 年の音楽活動がなかったことによる。いろんな理由があったのだろうが、SMAP 自身はやはりファンに申し訳ない気持ちがあったのだろう。年末に 5 人全員が出演するドラマを製作、そして同ドラマの主題歌に “クリスマスプレゼント” としてこの曲を発表した。

 作曲菅野よう子、作詞麻生哲郎コンビ。このコンビが、この楽曲以降の SMAP に大きな変化をもたらしていくことになるが、それは後々に。

 「誰かに愛されながら ぼくらは生まれ 誰かに愛されながら ぼくらは生きていく」 は、ポップソングでも屈指のフレーズ。また、『雪が降ってきた』に続くSMAP の冬の定番曲といっても差し支えないと個人的には思う。

ここで言うのもなんだけど、なんで『雪が降ってきた』がこのアルバムに入らなかったのかは、割と謎ではある。

 

11. BANG! BANG! バカンス!

世界に一つだけの花』路線を踏まえつつ、それでいて盛り上がる曲をと考えられた意欲的なアッパーチューンは、アル バム初集録となる 21 位にランクイン。

SMAP は、アマノジャクである。そして、その一つの表れがシングル曲のアルバム収録率の低さ。別に他のアイドルのことはよく分かってないのだけれど、この楽曲のように、テレビでしょっちゅう歌われていた、更には発売以降のライブでは毎回歌っていたキラーチューンが、これまでのアルバムに入っていなかったのである。しかも、コンピレーションアルバムも発売されてないことも相まって、地味に手に入れにくい楽曲になってしまう…よくわからない負の連鎖。

作詞は宮藤官九郎。歌詞自体には本当に中身がない。

この中身のなさでオリコ ン一位を取れるのだ!

現在のよく分からん在り来たりアイドルラブソングの数々、くそくらえ!

ただ、ライブではよく分からないまま盛り上がる。 個人的には、この楽曲から本格的な『世界に一つだけの花』以降の新たなアイドル像の模索期、第5期に入ると考える。それは、『世界に一つだけの花』のイメージを守りながら、それでいて如何にアイドルとしての魅力を失わないか、ひいてはかつての同世代の代弁者であったり、アイドルらしからぬセクシーさを武器としていた頃の SMAP とは違う、新しい “武器” の模索である。そしてそんな中から、この楽曲を はじめとする新しい “スタンダード” を作りだすようになる。

 

12. Dawn

  香取さん主演のドラマ『幽かな彼女』の挿入歌にもなったアルバム曲は、緩やかにファ ン層の人気を勝ち取った堂々の 15 位。

  Disc 2 の楽曲は基本的に『SMAP AID』と重複していたり、発売当初から人気曲として名高いものが多い中で、先のドラマの影響もあってか、するりとこのアルバムに入ってきた印象がある。

  この楽曲が入っている『SAMPLE BANG!』はその名の通り、『世界』以降の SMAP の模索している感じがそのまま反映している、サンプル感が非常に強い。ただ裏を返せばそれは、このアルバム以降は基本的にこのアルバムを下敷きに考えられたといっても過言ではない。言ってみれば、二度目のデビュー盤でもある。

  ただ、正直なところを言えば、このアルバムの楽曲は押しなべて楽曲として弱いという印象がある。しかし、ここを乗り越えたからこそ、SMAP は長く続いたとも言えよう。

  そのような中で、この楽曲は人と人とのつながりを、自分の弱さを抱えながら歌う、SMAP らしい楽曲になっている。

 

13. Fine, Peace!

  50 曲もある収録曲の中で、唯一 5 人で歌っていない楽曲は、『SMAP AID』にも収録された人気曲で 38 位。ちなみに歌っているのは、木村・草彅・香取の三人で、スポットは草彅氏に当たっている。

  SMAP の楽曲でのコンビ曲、ソロ曲はそんなに珍しいものではない。ただ組み合わせには多少偏りがあるのも事実で、この並びはこの楽曲ともう一曲あるのみ(『感じやすい不機嫌』、『SMAP 007 ーGold Singerー』収録)である。

  個人的には、年下と組む時の木村君の年上感が割と好きで、この楽曲もそのような一面が強く表れている、気がする。

  楽曲の R&B 感もさることながら、振り付けもカッコよくて好き。

 

14. Triangle

『世界』路線を強く受けながらも、より濃く平和に対して真摯に歌い、それでいてポップソングとして破綻のない絶妙なバランスの楽曲は、20 位と堅実にランクイン。

  2015 年あたりから、東京五輪を意識して再び取り上げられることが多くなった楽曲で、 現状での SMAP 最後の紅白歌合戦でも歌われた。

  少し話はそれるが、2014 年と2015 年の SMAP紅白歌合戦のパフォーマンスは完璧だと、勝手に思っている。

  2015 年に関して言えば、この楽曲を披露している時にカメラが一回も切り替わらなかったのが印象深い。ちなみにそ の後に披露されたのが『Otherside』で、SMAP で一番動かないパフォーマンスから、SMAP が一番動くパフォーマンスへの転換となった。 そう、SMAP は動かなくてもパフォーマンスが成り立つ稀有なアイドルでもある。いや、動ないこと自体が一つの特徴なのかもしれない。

  個人的には、平和の曲という印象もあるが、それ以上に “望郷” の曲という印象も強い。あと、曲が進むにつれて、アレンジが厚くなっていくのは The Beatles っぽくもある。なんだかんだで、色んな要素を含んでるんだよな。

 

15. Dear WOMAN

  Disc 2 最後の楽曲は『SMAP AID』で辛くも収録が逃れてしまった、ある意味リベンジを果たした楽曲、順位は 37 位。

  先ほども書いた通り、『世界』以降の SMAP は模索期に入った一方で、『世界』に支えられた安定した人気のなかで実験的な楽曲を出していたとも言える。この楽曲もそんな一曲で、作詞の麻生哲郎氏は、フェミニズムに溺れ過ぎないギリギリのところで女性を応援する歌詞を書くという難しいラインを、サラッとやってのけた。しかも、ポップなダンスチューンというのがまた心憎いところ。

  ちなみにシングルの表題曲は、女性を応援する楽曲だが、カップリングは『buzzer beater』という男子へのちょっとした応援ソング。こういう風にきちんと “カップリング” されているのが、SMAP の律儀なところでもある。

 

  というわけで、Disc 2 を見てきたわけだが、実はこの間約五年、正確に言えば 2004 年 は活動していないので実質約 4 年なのだが、全体的に見て、この短い期間で Disc 2 が構成されていることを鑑みれば、このタイミングでファンになった人、もっと言えば『世界に一つだけの花』で獲得したファンが、最後まで離れなかったことが SMAP の安定した、人気につながっていたのではないかと個人的に思う。

  次はいよいよ、第5期の後半から第6期、香取プロデュースの時代に入っていく。

 

ORIGINAL LOVE 『bless You!』、転調こそ我が人生?

すでに今年は、良番豊作の予感。

まだ、『ALL THE LIGHT』消化しきれてないけど、こちらを早速レビュー!

 

1. アクロバットたちよ

とりあえず、アカペラじゃなくて安心した 笑

ただ、弾き語りから入るアルバムって、そういえばなかったなとも。個人的な感想で申し訳ないが、田島貴男氏のギターが気になるようになったのは前回の『ラヴァーマン』からで、それ以前はギター目立たないアーティストだなと、正直思ってた。

さて、とにかく転調が多い(一聴目の感想)だけど、それを感じたのがこの一曲目。ギター弾き語りから、バンドサウンド、そしてアウトロにかけて加速という、ある意味裏切りの多い楽曲。『ビッグクランチ』とまでは言わないけど、メロディーとアレンジが溢れてるのは久々だ。

勝手に、この曲を ORIGINAL LOVE版の『Band On The Run』(Paul McCartney & Wimgs)とハシャいでます。

 

2. ゼロセット

YouTube で先行公開されてた楽曲。チョロだしだったけど…(なぜ全部公開しなかったのだろうか)

とにかく、全編にわたってテンションの高い曲。そして、キーも高い曲。正直、ここまで高い必要性はあるのかとか思わんでもないけれど、これも高音が綺麗に出せる田島貴男氏だからこそ。

まあ、どこで書くか迷うけど、このアルバム全体的にオリンピックを意識してる節がある。スポーツという括りでも良いけれど、たぶん現代(コンテンポラリー)なポップスの歌詞を書こうとした時、そこを切り取るのが一番しっくりきたのかなと思いつつ、現代を切り取るポップス自体は『L』っぽい試みだなあ、とも。

PVは、『朝日のあたる道』(『風の歌を聴け』収録)を現代版にアップデートしたイメージだったけど。

 

3. AIジョーのブルース

“転調” というキーワードを決定づけた曲。リズムを刻むイントロから、歌が始まると加速、そして間奏では少し落ち着き、“AI” もといカーナビだったり、Siriを思わせるような、アナウンスが流れる。そういえば、このような試みもあるようでなかったような…

似てるような似てないようなで言えば、KIRINJIの『AIの逃避行』(『愛をあるだけ、すべて』収録)か。次の曲でラップが入ってるように、この楽曲でも入ってる。現代ポップスに必要不可欠な一要素になってきたのかもしれぬ。

いつか、KIRINJIの『愛をあるだけ、すべて』も取り上げよ。先週も出てきたし。

『G.I. ジョー』の洒落ってところまでは、分かってるけど、そもそも『G.I. ジョー』を知らないというジェネレーション悲劇。

 

4. グッデイガール feat. PUNPEE

これも、YouTubeでライブバージョンが先行公開されてた楽曲。

ラップと ORIGINAL LOVEの可能性については、『カミングスーン』(『白熱』収録)でのスチャダラパーとのコラボレーションで一度確認済み。しかし、この楽曲が、同年代でのコラボで、“あれからの渋谷系”、そしてその向こうにある“東京のポップス” をいかに描くかの分水嶺だったのに対し、今回はその先のポップスを如何に打ち出せるかが目的。

そして実際に届いたポップスは、意外とイケイケの楽曲、そして歌詞。まあ、露骨と言えば露骨だが、これもまた田島貴男氏が提示する現代なのかもしれない。

因みに、ラップパートも “転調” のうちに入れるのであれば、この曲も象徴的な楽曲。

 

5. ハッピーバースデーソング

去年発表されていた配信楽曲。長岡亮介とのライブ盤『SESSIONS』にも収録されていた。ただ、長岡氏は、録音には参加しておらず、この楽曲では、ほぼ宅録状態。(ギターソロだけ別)(長岡氏は、『ゼロセット』でギターソロ。何故?)

そもそも、田島貴男氏は宅録ベタだと思ってて(というかローファイサウンド?というやつ)、前述した『L』とか、『白熱』とかはその下手さぶりが如実に出てる気がする。まあ、なにが下手かと言えば、とにかく宅録独特の “閉塞感” が出せないところにあると思う。反対に、バンドサウンドとなると途端に楽曲、引いては田島氏本人もイキイキし出すわけで、今回もこの楽曲まではバンドサウンドでかっこいい音楽を出してる。

じゃあ、この楽曲がダメかと言えばそうではなく、かなり開かれたポップスを目指したのか、かなり良い。正直、クレジット見て、ほとんど一人で作ったのを見て驚いた。よくよく考えれば、『クレイジアバウチュ』(『ラヴァーマン』収録)のことを考えれば良かったのだが、人生逃げずにやり続けるのは大切だなと。一種のスポーツマンシップとも言える 笑

無理あるか。

因みに、個人的に逆を行くのがスガシカオ宅録はうまいが、バンドサウンドでの録音が意外と下手…な印象。いや、かっこいいのは良いんだけど。

 

6. 疑問符

ここにきて、ようやくバラード。まあ、前の曲もバラードっぽいけど、個人的には “ポップス” って感じで、少し横揺れしたいのに対し、この曲ではじっくり酔い痴れたい楽曲。そういう意味では、先週の GRAPEVINEの『こぼれる』と似た立ち位置なのかも。

この曲でも、田島氏の高音が冴え渡る。初夏を舞台とした歌詞と相まって、非常に爽やかで切ないバラードに仕上がっている。ここだけ切り取ると、『Words Of Love』(『Desire』収録)みたいな印象を受けるな…

それにしても、『疑問符』っていう名のバラードってすごいセンス。

 

7. 空気−抵抗

重力の話ではなく、いわゆる “空気を読め” の時の “空気” のはなし。まあ、サイレントマジョリティ云々の話で、歌詞の中にも “同調圧力” という言葉がキーワードとして出てくる。

今回のアルバムでは、珍しく現代を批評するような歌詞が目立つが、同時にポップスとしても両立させようとしてるのが、ORIGINAL LOVE の今回の試み。個人的には割とうまくいってると思う。が、田中和将氏にはこの手の歌詞では勝てないと、アリアリと思う。いや、どちらかというと、田中氏が異常なのだけれど。

ずっと、“転調” って言ってるけど、緩急のつけ方がハッキリしてるという方が正解のような気がしないでもない(と、この曲を聴きながら改めて思った)。

 

8. bless You !

タイトルトラック。

それにしても、この位置にタイトルトラックを持ってくるのはもしかすると初めてなのではないか。

一見、ジャズ。でもロックぽさも感じさせつつ、感触的にはポップスが残る。

「死んでもおしまいとするのは 大きな間違い 思いは残る」という歌詞は、田島氏の作詞で度々出て来るフレーズだなって思う。

 

9. いつも手をふり

しっとりしたバラード。落ち着くというよりかはもの寂しさすら感じるギター。

『ハッピーバースデーソング』のところで、どうしても閉塞感が出ないって書いたけど、そういうことを踏まえるとここまで暗い曲は『ORANGE MECHANIC SUICIDE』(『LOVE! LOVE! & LOVE!』収録)くらいしかないのでは…。ただこの楽曲にもアップテンポのバージョンもあるので、初と言っても良いような気もする。

現代を批評する歌詞が目立つなかで、個人的な感情を吐露した曲とも言える。

 

10.逆行

『疑問符』、『空気−抵抗』とともに、まったくどんな楽曲か想像つかなかった楽曲。まさか、ロックンロールとは!と、思ったら間奏で転調が入る。ほんとこのアルバム忙しい!ある意味、躁状態

それにしても、こういうアップテンポ、勢い任せの楽曲が最後に来るのは『来いよ』(『踊る太陽』収録)以来か?『帰りのバス』(『エレキトリックセクシー』収録)も、アップテンポだけど、打ち込みでガムシャラ感はほとんどないからな…

因みに、ブックレットで担当楽器に “オカリナ” って書いてあって、“?” てなったんだけど、実際オカリナソロ?がきた瞬間に、“何これダサカッケーーー!” と、『カメラを止めるな』ばりに叫んだのは忘れない 笑

ぶっちゃけ、カメラにハマってるって情報から、はじめ見た時に “逆光” の誤植だと思ってて、現物でも結局 “逆行” のままで、占星術にでもハマってるのかと思ってた。届いたら、『空気−抵抗』と同じニュアンスで、腑に落ちた。

田島氏のパンク魂なのかな、とも。

 

というわけで、10曲50分弱のアルバムレビューだったわけであるが、ブログタイトルの「転調こそ我が人生」は、ミュージシャン田島貴男のアルバムを聴いてもらえれば言いたいことはわかってもらえると思う。今回の記事に出て来るアルバムだけでもスクラップ &ビルドがヒドイから 笑

ただそんななかで、たまに今回のようなすべてを総括するようなアルバムが出て来る。

そこには、もしかすると田島氏なりのスポーツマンシップ、もしくは矜持があるのかもしれない。『ゼロセット』の中で「ここはビギナーもベテランも 同じラインに並ぶトラック」ってあるのだが、この「まだまだ若い!」というか「若さだけではお前らに負けん!」とも言うべき、飽くなき挑戦心が漲っている。(去年のPaul McCartney の『Egypt Station』とか、才能ある人は走り続けるのが世の常。)

あと、“転調” について一言加えるのは、今回のアルバム、リズムが豊かなのがその遠因なのかな、とも。キチンと調べてないけど、宅録も含めてここまでリズム隊が豊かなのは、『ラヴァーマン』くらいなのではないかと。
新しいリズムが、新たなダンスをつくる…らしいが、時代の潮流が沈んだからこそ生まれる新たなダンスと思いたい。

 

で、締めであるが、とにかくかって聴いてください。