長い休日

とにかく書く。

エジプト・ステーション!

 

中学受験で、指定の受験校に受かればエジプトに行かせてあげると昔言われた。

結局、その受験校に行きたくなかったので、受験当日には手抜きをして、その受験校にも行かず、エジプトにも行かなかった。

 

そんなことを思い出した今、ポールマッカートニーの新作『エジプト・ステーション』を聴いている。

 

控えめにいって、最高である。

 

そもそも、手抜きが出来ないアーティストだし、駄作などあり得ないのだが、今回は力を入れすぎてカラ回りするような “贅肉” がないのが大きい。

では、スカスカかと言えばそんなことはない。アイデアがキチンと取捨選択されていて、メリハリがあり飽きさせない。重要なのは、付くべきところにつけ、削ぐべきところを削ぐという単純なことなのだが、意外と大変なのである。

それこそ、ジョージ・マーティンのようなプロデューサーでもないと、ポールのようなアイデアマンには基本的には圧倒されるばかりなのかもしれない。

 

とにかく、アイデアの暴走が今回は極端に少ない。というか、ない。そして、それ以上にメロディーラインが素晴らしい。

 

ポールの好きなところは、一曲に最強メロディーラインが一つあれば、曲などどうとでもなるということを証明してくれるところだ。下手な展開など、野暮。したければ、メドレーにすれば良い。

そんな開き直りが、とにかくこのアルバムの楽曲からはマザマザと思い知らされる。

 

というわけで、本編そっちのけで急ぎ書いたのだが、分かっていただけだろうか?メロディーラインとアイデアの肉付きの良さ、それが今作ではベストマッチなのです!

『エジプト・ステーション』は買いです。

 

追伸 → 今回、ベースラインがソロ以降で最高に素晴らしい。というより、アルバム通して、ベースラインが気持ちいいのは本当に初めてなのではないかと。(ま、ポールの作品を全て聴いてるわけではないので、断言はできまへん。)